「勝利」よりも「育成」
芝FCは
勝ちにこだわるのではなく、中学、高校、社会人となってもサッカーが好きでいてくれる。
そんな育成方針です。
それを忘れずに。
ゆえに、どんなチームにいっても困らないように、基礎しか教えません。断言します!
練習時間・日数の関係上、物理的に無理なのです。
インサイドキックでしっかり「止めて」「蹴る」です。+@「走る」です。
遠藤保仁・中村憲剛のように、カラダが大きくなくても
基礎技術を高めれば、日本で1番うまい。と言われます。
勝てば楽しい、負けたらつまらない。
というのは大人の感情なのではないでしょうか?みなさんどう思いますか?
子供達だって、負けたら悔しいのでしょうけど、
指導者・保護者(大人)の方が落胆しているように思います。
勝って県大会・全国大会へ出場しても
その先、プロになれるわけではありません。
ちなみに、
小学生時代に全国大会へ出てない人の方が
プロになっているというデータがあります。
つまり...
少年サッカー大会で勝つのではなく
W杯(ワールドカップ)で勝とうよ。
という話なのです。
勝ちを意識するのは、中学...か...高校からでもいいと思います。
そんな意味をこめて
「勝利」よりも「育成」
なのです。
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ここから、SASAコーチの独白となりますが...
埼玉のチームで、有名強豪チームがあります。
毎年、県ベスト4に残るチームです。
そのチームの試合、見に行って感じたことですが、
点をとる為に逆算+合理主義スタイル=創造性皆無
実際...
ハーフコートを超えたスローインは全てロングスローを行い、
6年生にしては高身長の選手を前線に上げ、その選手の頭めがけてひたすら放り込みを続ける。
ドリブル・パスよりもロングキック主体。
ドリブルが許されるのはごく一部の選手のみ。
コーチ陣の指示も「簡単に」といった内容。
この年代ではその攻撃が威力を発揮し、コーナーキックを含め、ボールやこぼれ球からの得点が多かった。
「それもサッカーの一つ」と言ってしまえば確かにそうかもしれない、
だが、個人的に「もったいない」の一言。
前線にはスピード溢れる良質なFWがいて、ドリブルだけでなく、決定力もある。
(余談だが、川口市の大会レベルなら、彼が1人いればチームはベスト4に入れるだろう...うちにほしいな...)
彼の足元に丁寧なパスを付ければより怖さと厚みのある攻撃ができるところを、みすみす自陣からのロングボールでボール支配率を落としてしまう。
小学生年代で重要な将来的ベースとなるテクニックや戦術を度外視した場当たり的フィジカルサッカーで自分たちの能力、ポテンシャルを半減させているように感じた。
「ちゃんとサッカーをしていればそこそこ強いチーム」になるのに、
「とにかく勝つため」ひたすら役割をこなしているというチームに思えた。
このドリブルが許されない子達は、中学、高校と、
選手としてどう成長するのだろうか?
基礎を鍛えなければいけない大事な時間を蹴るだけに費やし、大事なサッカーの部分は能力の高い子頼み...
失敗してもいいから、練習したワンツーやドリブルをしてくれた方が
僕としては嬉しい。
彼らが、将来的にベースとなるテクニックや戦術を教育方針とするチームでサッカーをしていれば...
先の人生でもっと輝かしい未来があるに違いないと感じました。とくにFWの子
勝ってるからいいや...ではなく...
成長を考えた時に1番可能性のあるチームにいることが大事!
点でなく線でみるように!
できることなら、
数あるチームの方針・理念などを理解して、
入団させるのチームを考えてほしい...とSASAコーチは思います。
強くないと団員は増えず...
団員がいないとチームが活動できない。
各チーム、同じ悩みを抱えています。
勝利にこだわるチームがあっても仕方ないのが現状で、
年々、少年団はクラブチームの影に隠れているのが事実です。
子供が少なくなる中、新規チームは増え続け...
同じ地区にチームが2つ3つ...
団員確保、チームの存続、
近隣チームと合併しないと存続が危ぶまれる少年団が増えてくる。過疎地の地方合併みたいですね...
そんな中、
少年団ながらJリーグ下部の強豪チームを退けて日本一を獲得し、長年「強豪少年団」として全国に名を轟かせるには、
育成よりも、なにより目先の勝利が必要なのかもしれません...
と、
とにかく
芝FCは
「勝利」よりも「育成」
目の前の勝ちよりも、その先にある成長を大事にします。
To Be Continued...